喜寿の誕生日

少し冷え込んだが、朝から風もなく雲ひとつない青空が広がっていた。今日は誕生日、いつしかに77歳、喜寿である。

特段気持ちも新たに決意を述べようなんて言うのはまったくない。しいて言えば、思っていた77歳は随分と老いぼれている印象を持っていたが、少なくとも今の自分はそうではない。まだまだ心身ともに年齢よりかは、ずっと若いと自負している。

 

とは言え、自分も人並みに身体のあちこちが老朽化した。

もう随分前の話になるが、歯周病が悪化し歯がガタガタになった。部分入歯で凌いでいたがおぼつかず、思い切ってインプラントにした。そうしたことで、弱っていた内臓も回復して健康を取り戻すことが出来た。

それから耳が聞こえづらくなって、大声を出さないと日常会話もスムーズに行かなくなって来たので、今は補聴器の世話になっている。

次は腰痛だ。一時は日常生活にも支障が生じるまでに悪化したが、テレビで偶然見かけたストレッチが功を奏したのか、今では奇跡的(?)にジョギングも可能なほどに回復した。ジョギングといえば来年の青梅マラソンにもエントリーした。30年近く続けて来た市民マラソンだが、この辺が潮時、これをラストランにしようと考えている。

もうひとつは視力の低下である。解ってはいたが、パソコン教室の教材づくり等で長時間目を酷使したことの報いであった。生まれてこの方70年以上も裸眼で通して来たが、とうとう眼鏡のお世話になった。しかし新聞の活字も良く読めないので、眼科に行って白内障の手術を受けた。今は世界が変わったように裸眼で新聞が読めている。

 

誕生日なのに余り楽しくない話ばかり書いてしまったが、要は、今は何とか健康を維持していること。そして、カラオケや弾き語りを始め色々な趣味を楽しみながら、残り少ない毎日を自分なりに有意義に過ごしていること。

自分の周囲にいてくれる暖かい人々に感謝しながら、このことを改めて強く認識した77歳の誕生日だった。