シジュウカラの子育て

何年か前に日曜大工で作った巣箱をユズリハの木に掛けておいたが、また今年もシジュウカラがツガイでやって来て巣を作り子育てを始めた。以下は営巣から巣立ちまでのおおよその記録である。

 

◆巣作り(~3月末)

 

今年は残念ながら確認出来なかったが、シジュウカラは巣作りを始める前に、ツガイでやって来て巣箱の状況を確認し、気に入れば早速巣作りを開始する。

どこから運んでくるのか、コケや鳥の羽等を口にくわえて巣箱の中に運び入れては、巣箱の底に絨毯状に敷き詰める。

(何年か前に撮ったその時の写真を掲載)

◆産卵(~4月初旬頃)

 

産卵は毎朝だいたい決まった時間(7時20分から30分頃)にメスがやってきて産卵する。

ネット記事で確認したら卵は毎日1個ずつ、合計8~10個位産むんだとか。

オスはメスが産卵している間、巣箱の近くの木の枝にとまって、辺りを警戒する。

 

◆抱卵(~4月中旬頃)

 

 メスは全ての卵を産み終わってからすぐに抱卵を開始する。そうするのは、全てのヒナを同時に孵化させるためだとか。

野鳥の知恵というか、本能に改めて感心する。

ずっと巣箱の中で抱卵を続けているメスのために、オスは時折エサを運んでくる。

 

◆孵化・ヒナの餌やり(~5月初旬)

  

どうやらヒナが無事孵化したらしい。朝早くから夕方少し暗くなるまで頻繁に餌やりを始めた。

メスは基本的に巣箱の中にいてオスから受け取った餌をヒナに与える。するとまたオスは餌を取りに飛び出して行く。

大体、5分間隔位でそれを繰り返す。ヒナ10羽(?)の世話をするメスは勿論だけど、エサ運びをするオスも楽じゃない。

子育てが大変なのは人間サマだけじゃないんだね。(^人^)

 

◆ヒナの巣立ち(5月3日)

 

 ゴールデンウィークの真只中、ようやくヒナが巣立った。

まだ小さくて翔び方も下手くそなヒナだった。残念ながらヒナが巣箱から飛び立つ瞬間は写真に撮ることが出来なかったが、ラッキーにも2羽のヒナが、我が家の2階のベランダの手すりにとまって羽を休めていた。

これから天敵のカラス等にやられることもなく、どうか無事に親鳥として、また我が家の巣箱に戻って来て欲しいと願わざるを得ない。