梅雨の我が家

梅雨入り宣言とともに、ようやく東京にも梅雨らしい雨の季節がやって来た。

カラカラに乾いていた土もしっとりと水分を含み、埃っぽい春もいつの間にか通り過ぎていた。春の訪れとともに一斉に蔓延り始めた草は、2回ほど草取りに奮闘したので今はあまり目立たない。庭木は一様に透き通った雫をまとっている。この時期はいつもそうだが、既に剪定を終えたものとそうでないものに二分される。生い茂った枝や葉をそぎ落としスッキリと容姿を整えた庭木。その本来の姿の2倍にも達しようかと思うほど丸々と太ってしまった庭木。まるで使用前・使用後のように明暗がくっきりしている。残りの庭木はこれから梅雨の晴れ間を狙って一本一本剪定していく。一通りローテーションを終える頃には本格的な夏がやって来る。

この時期はヒメシャラやマツバギクやストケシアなど、次々と咲いては散っていくが、何といっても主役はアジサイだ。雨に濡れているアジサイは、やっぱり一番サマになる。

のんびりと我が家の庭を眺めていると、梅雨の鬱陶しさ以上に、この季節はこの季節なりの良さがあることを改めて感じていた。