実りの秋

ここ数年、どういう訳か我が家のカキは不作で全くと言っていいほど収穫がない。春先には花が咲きたくさん実を付けるのに、夏になると殆んどその実が落下してしまう。ネットで調べたら原因は、カキの木自体の病気か、ヘタに害虫が入り込んでいることなどが考えられるとか。

素人があれこれ考えても埒が明かない。カキの木も随分と大きくなってしまったので、太い枝を大胆にカットし思い切った剪定を行い、来年どうなるか様子を見ることにした。

そんなカキの木を尻目にユズの木は今年もたわわに実を付けてくれた。ユズの木には鋭いトゲがあるので、皮手袋をして低い枝にある実は顔や頭を傷つけないように注意しながら、高い枝にある実は梯子を掛けて収穫した。

あたりに漂うユズの香りと、収穫の嬉しさと、喜びを感じながら ・・・

ミカンやリンゴを栽培している農家の方もきっとそんな思いを感じながら作業しているのかも知れないと、ふと思った。

秋も深まり、はや冬の気配。今夜はユズ湯に浸かって温まることにしよう。